2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ヒューマン・ニューディールで安心社会を創る

米国がレーガン政権以来、推し進めてきた新自由主義経済は、富裕層を優遇することで、貧しい者にも自然に富がしたたり落ちる(トリクルダウン)という「トリクルダウン効果」を謳った経済政策に基づいている。豊かな人がより豊かになれば、そのおこぼれによ…

ソーシャルビジネス支援に社会株式市場の創設

前回の記事で、「意志のあるお金」が持続可能な社会を促進させることから、SRI(社会的責任投資)市場の拡大が重要であると書いた。企業もまた、持続可能な社会の実現に向けてCSR活動の取り組みを進めている。CSR活動を評価するSRIインデックスは、企業が何…

意志のあるお金が実現する持続可能な社会

リーマンショックで広がった世界金融危機は、ヘッジファンドなどの投資家が短期売買を繰り返す強欲な金融資本主義によって引き起こされた。すべての投資家が環境や「社会的な利益」に配慮した投資を行っていれば、未曾有の金融危機は起きなかったかもしれな…

殺処分ゼロの動物愛護を考える

動物愛護週間に因んで、ペットの殺処分をTV番組などで取り上げる機会が増えている。飼い主に捨てられ、保健所など行政施設に持ち込まれる犬猫は、毎年約30万匹殺処分されている。命ある犬猫がまるでゴミのように処分される。殺処分で使用される炭酸ガスによ…

「市場の失敗」や「政府の失敗」をリスクヘッジする「寄付社会」の創造

寄付文化が進んでいる米国では、寄付金総額がGDPの約2%を占めており、その約8割が個人寄付金である。ボランティア精神が旺盛なため、政府の支出に比べてはるかに大きい民間・個人からの寄付金が、医療、福祉、教育などを支えている。また一方、福祉政策を重…