2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

事業仕分けの本丸は特別会計だ

行政コストを削減する目的で公務員改革が叫ばれて久しい。 ようやく天下りや税金の無駄遣いの温床とされる独立行政法人(独法)と政府系の公益法人に対し、事業仕分けによるメスが入った。独法の改革は、公務員改革の入り口に過ぎない。 民主党のマニフェス…

マネーの哲学:金融危機後、変わるお金の流れ

お金は、本来、モノや労働など互いに必要とするものを交換する手段として使われていた。 だがお金は、財産や資産の機能を持っているため、溜め込まれと流通しないお金になってしまう。 またお金には、金融や株式市場を通じてやりとりされる資本機能も与えら…

ゲイツ原発は必要なのか

地球温暖化の懸念や原油価格の高騰で、再注目されるようになった原子力発電。CO2削減という口実により、世界中で原発増設のラッシュが続いている。 主要8か国(G8)に中国、インド、韓国を加えた11か国による2008年の「青森宣言」以来、多くの国が原発推進に…

沖縄密約判決と情報公開制度見直し

沖縄返還に絡む「密約文書」の全面開示を国に命じた東京地裁判決は、画期的であった。 「密約文書」は、米国が負担すべき米軍用地の原状回復費用400万ドルを日本側が肩代わりした事実を示す文書をはじめ、国民の血税を不当に支出した「背信行為」を裏付ける…

NPO税制が来年度から大幅拡充

教育や街づくり、福祉などを担うNPO法人の活動を支援する「寄付税制」が、来年度から大幅に拡充される。 「寄付税制」の見直しがようやく始まった。新たな目玉として「税額控除」が導入された。 国が認定したNPO法人に寄付した額に応じて、一定額を所得税か…

無縁社会と暴走する世間

家族や地域、会社などの「縁」をことごとく失って孤立し、人知れずに「無縁死(孤独死)」する人たちが増えている。今、個々の人がばらばらになった荒涼とした風景が日本社会を覆っている。 日本社会を形成してきたさまざまな「絆」が断絶し、深刻な「無縁社…

地球温暖化対策基本法がザル法になった

地球温暖化対策基本法は、官僚・産業界・労働組合による猛烈な巻き返しで骨抜きにされ、いまや見る影もない。 地球温暖化防止は、我々の世代が将来世代のためにやらなければならない課題である。 民主党政権は、マニフェストでキャップ・アンド・トレード方…